私は57歳で脊柱管狭窄症手術を体験しました。

脊柱管狭窄症による腰と脚の痛みは非常につらいもので、手術前には立って歩くだけでも激痛が走り何をする意欲も出ないほど苦しめられたことを記憶しています。

無事手術も成功し、今では腰や脚の痛みに悩まされることなく趣味の山登りやハイキングを妻と楽しめるまでに回復しています。

私が手術を受けた時は脊柱管狭窄症手術に関するリアルな情報が少なく、手術のイメージがつかなかった事で困ったものです。

このサイトでは、過去の私のように脊柱管狭窄症に苦しんでおられる方や脊柱管狭窄症の手術を受けようか迷われている方に少しでも役に立つ情報共有ができればと思い、私の手術体験記と現在の経過をブログ形式で報告しています。

脊柱管狭窄症は非常に苦しい病ですが、自分の体とは一生の付き合いです。脊柱管狭窄症で悩まれている方にとっての病状改善の一助となる情報をお届けできれば嬉しく思います。

私が脊柱管狭窄症になった経緯

私が脊柱管狭窄症に苦しむことになったのは56歳（手術は1年後の57歳）の時です。

学生時代ラグビーをしていたことがあり、色々と鍛えてはいたものの、若いころから体には大きな負担をかけてきたように思います。

それが直接的な原因となっているのかは分かりませんが、56歳の時に町内の運動会でランナー役を担い、全力疾走をした翌日から腰に違和感を覚えるようになりました（今となっては、あの時何故ランナーを辞退しなかったのか非常に後悔をしています・・・ 笑）。

脊柱管狭窄症が発症する原因は人によって様々かと思いますが、腰に大きな負担をかけた拍子に痛みが大きくなったという方は多いのではないでしょうか？

私と脊柱管狭窄症との付き合いの詳細はプロフィールのページに譲りますが、紆余曲折を経て、私は最終的に手術に踏み切りました。

>>私が脊柱管狭窄症手術を受けた経緯（サイト管理人プロフィール）

脊柱管狭窄症手術を受ける前に一度は試していただきたい事

脊柱管狭窄症の症状の程度は、人によって様々です。

私も脊柱管狭窄症を発症してから約1年間の紆余曲折を経て、最終的に手術を受けるに至りました。

私の場合は、すでに椎間板と背骨が強く神経を圧迫しており、残念ながら脊柱管狭窄症の改善に効果があるとされている日々のストレッチ・筋力トレーニングや鍼治療では手遅れの状態でした。

しかしながら、症状が比較的軽度の方はこれらの改善策で脊柱管狭窄症による痛みを軽減・完治できる可能性が残されていることにまず目を向けるべきです。

私の脊柱管狭窄症手術体験記を読み進めていただければ分かりますが、脊柱管狭窄症手術は後遺症のリスクを伴うばかりか、実際の入院生活も痛みや吐き気との戦いもあり辛いものでした。もちろん、手術と入院を伴いますので、それなりの費用も発生します。

また、症状次第では再手術を余儀なくされる可能性もあるのが実情です。

その意味で、脊柱管狭窄症になってしまった場合には安易に手術を考えるのではなくて（そんな方はいないとは思いますが・・・）、まずは手術以外の治療法（鍼治療と脊柱管狭窄症用のストレッチ）で改善を見込めないか試していただきたいです。

※実際に私の義姉も脊柱管狭窄症を患っていたのですが、彼女は早期のトレーニングによって今でも手術も受けることなく元気に毎日を過ごしています（彼女は現在も脊柱管狭窄症用のストレッチを続けています）。

トレーニング自体は、安心できる医師監修のものを利用しましょう。

また、効果が感じられない場合には全額返金保証が付いている、安心度が高いものがオススメです。

(ストレッチ方法はDVDで届きますので、脊柱管狭窄症で苦しんでおられるご親族の方へのプレゼントとしても最適かと思います。)

私も、脊柱管狭窄症が悪化する前にこれらのトレーニング方法に出会っていれば、辛い思いを経験する必要がなかったかもしれません。

手術の苦労に比べれば、肉体的にも精神的にも経済的にも、この改善方法がベストであることは間違いないでしょう。

脊柱管狭窄症手術体験記

私の正式な病名は、「腰部脊柱管狭窄症」とされました。脊柱管狭窄症の手術は、術前の入院期間を合わせると約2週間の入院生活に渡りました。

ここでは、私の脊柱管狭窄症手術の経過の詳細をまとめていますので、実際に脊柱管狭窄症手術を受けるとどのような入院生活を送ることになるのか、具体的なイメージをもっていただければ幸いです。

手術20日前（事前のリスク説明）

脊柱管狭窄症の手術を受けるにあたって、病院にて担当の執刀医より手術のリスクの詳細な説明を受けました。

私の腰部脊柱管狭窄症の手術は「腰椎固定手術」と呼ばれ、ボルト（インプラント）で脊髄を固定するというものです。
※ボルト自体は私が死ぬまで体の中に残ります。

このリスク説明を受けた後に最終的に手術に同意するかの意思表示をするのですが、手術の生々しいリスクを事前に聞かされる事で、本当に手術を受けていいものなのか正直心配になりました。

手術に失敗して、もし車椅子の生活になるようなことがあれば、自分だけでなく家族にも大きな迷惑をかけてしまうと思ったためです。

また、仮に手術が成功しても、術後の症状次第では再手術となるケースも実際にあるとも説明を受けました。

しかしながら、私の場合は鍼治療や筋トレを始めるのが遅く、すでに症状の改善が見込めないほど重度であったため、最終的に家族とも相談し脊柱管狭窄症手術を行う決意をしました。

私が手術を受ける前に医師から受けた脊柱管狭窄症手術のリスクについては、こちらに詳しくまとめています。
※現在脊柱管狭窄症手術を受けようか悩まれている方は、是非一度読んでいただきたい内容です。
>>腰部脊柱管狭窄症手術前に必ず知っておきたい13のリスクと後遺症

手術3日前（入院1日目）

私の手術の予定日は月曜日だったのですが、私はその前の金曜日から入院生活を送ることになりました。基本的には手術前の検査などを行うことが目的です。入院する部屋については、特に指定もしていなかったので大部屋かと思っていましたが、結果的に部屋が空いていたのか、個室を用意してもらえました。

手術2日前（入院2日目）

一日中病室に一人の状態となり、暇で暇でたまらない日となりました。読みたいと思っていた本を読みながら、少し病院をブラブラしながら、一日を過ごしました。

手術1日前（入院3日目）

手術前日となり、この日は夕食後の20時から絶食となりました。22時以降は水も飲んではダメという指示を受けました。

実際に術前の体調などを担当医師の先生方（3名）から聞かれ、「あぁ、明日がいよいよ手術か。」という少し緊張した気持ちになりました。この日の夜は緊張もあってかよく眠れませんでした。

手術当日（入院4日目）

ついに手術当日のこの日がやってきました。手術は午後からだったため、この日は午前中の間に家族が集まってくれました。

朝から青色の手術衣に着替え、手術開始の時間を待ちました。手術前までは当然ながら元気だったのですが、手術後の麻酔から目を覚ますと激しい痛みと吐き気で地獄を見ることになります。
>>脊柱管狭窄症手術体験記（手術当日：入院4日目）

手術後リハビリ1日目：（入院5日目）

前日の手術の痛みと発熱により、術後の夜は眠りにつくことはできませんでした。

たくさんのチューブにつながれ、体を動かすたびに腰に激痛が走り、全身麻酔の影響が残っているのか、体を少しでも起こそうものなら吐き気に見舞われる状態です。
>>脊柱管狭窄症手術体験記（手術後リハビリ1日目：入院5日目）

手術後リハビリ2日目（入院6日目）

2日目は、微熱が残り体調はすぐれないものの、前日よりは体が回復していることを感じました。

朝から見舞いに来てくれた家族ともしっかり会話をすることもできました。この日、何とかベッドの上で体を起こします。翌日から本格的に始まるリハビリなどの説明を受けます。食事も、夜には7割ほどを食べられるまで回復します。
>>脊柱管狭窄症手術体験記（手術後リハビリ2日目：入院6日目）

手術後リハビリ3日目（入院7日目）

3日目も術後の熱が続きました。この日からリハビリが開始され、杖・歩行器・ダンベルも用いたリハビリを行いました。

午後には、術後血腫用のチューブも外れ、身軽な状態になることができ、精神的にも開放感がありました。脊柱管狭窄症用のコルセットも届きました。
>>脊柱管狭窄症手術体験記（手術後リハビリ3日目：入院7日目）

手術後4日目（入院8日目）

術後4日目になると、補助なしで杖を使ってベッドから立ち上がることができるようになります。

病院内を歩き回れるようになり、個人的には一番回復を感じた1日となりました。この日で体につながれていたチューブはすべて外れました。
>>脊柱管狭窄症手術体験記（手術後リハビリ4日目：入院8日目）

手術後5日目（入院9日目）

前日のリハビリを張り切りすぎたせいか、この日は朝から熱があがり体調を崩してしまいました。

動けるようになったからと言って調子に乗らずにしっかりとリハビリをしていく必要がありそうです。
>>脊柱管狭窄症手術体験記（手術後リハビリ5日目：入院9日目）

手術後6日目（入院10日目）

リハビリ6日目からは、リハビリテーション室での本格的なリハビリが開始されました。

スポーツジムのようなリハビリ室で器械を使いながらのリハビリです。少しずつ日常生活の動きができるようになってきました！
>>脊柱管狭窄症手術体験記（手術後リハビリ6日目：入院10日目）

手術後7日目（入院11日目）

手術から1週間が経過しました。この日は、MRI・CT・レントゲンの3種類の写真を撮影し、術後の経過を確認することになりました。

腰椎固定手術によって体に入ったボルトもしっかりと自分の目で確認できました。
>>脊柱管狭窄症手術体験記（手術後リハビリ7日目：入院11日目）

手術後8日目（入院12日目）

前日、体内のボルトのレントゲン写真などを見たため、何としても完治したいという思いが強くなりました。

リハビリのメニューはさらに種類が増え、この日は1日杖を使うこともありませんでした。この日から杖なしでの生活が始まりました！
>>脊柱管狭窄症手術体験記（手術後リハビリ8日目：入院12日目）

手術後9日目（入院13日目）

今日も午前中はしっかりとリハビリに取り組みます。

バランスボールやレッグエクステンションの器具を使いリハビリの強度が上げられていきました。午後は杖なしで病院内を色々と歩き回ることもできました。
>>脊柱管狭窄症手術体験記（手術後リハビリ9日目：入院13日目）

手術後10日目（入院14日目）

入院をしてからこの日で２週間が経過しました。この日は午前中に担当医より回復状態に関する問診があり、問診の結果が良好だったため退院の予定日に関するお話を頂けました。

うまくいけば明日お試しで一時退院できるようです！あと少し、頑張ってリハビリに取り組みます！
>>脊柱管狭窄症手術体験記（手術後リハビリ10日目：入院14日目）

手術後11日目（入院15日目）

今日はついに待ちに待った試験的な退院の日となりました。

あくまで試験外泊という扱いで、日常生活に戻ったときにどのような不自由があるかを確認する目的のものですが、2週間ぶりに自宅に戻ることができて、非常に感慨深いものがありました。
>>脊柱管狭窄症手術体験記（手術後リハビリ11日目：入院15日目）

手術後12日目（試験外泊1日目※入院16日目）

試験外泊1日目。久しぶりの自宅で気持ちよく目覚めることができました。

痛み止めを飲んでいることもあり、立ったり座ったりしているときに痛みはないのですが、前に体をかがめると傷跡に痛みが走る状況です。特にトイレで立ち上がったりかかんだりする動作時に腰が強く痛みます。
>>脊柱管狭窄症手術体験記（手術後リハビリ12日目：試験退院1日目）

手術後13日目（試験外泊2日目※入院17日目）

試験外泊による退院2日目。今日は犬の散歩や、自宅での体幹トレーニングでリハビリを行いました。

靴を履く動作に腰の傷の痛みを感じます。また、夕方からは再度病院に戻り、明日の最終検査のための準備を整えました。これが最後の病院の夜になることを祈りました。
>>脊柱管狭窄症手術体験記（手術後リハビリ13日目：試験退院2日目）

手術後14日目（入院18日目）

2日ぶりに病院での朝を迎えました。午前中に採血とほぼフルメニューでリハビリを行い、午後はMRI・レントゲン写真を撮り術後経過の最終確認を行いました。

この日は、担当医師による術後経過の検討の結果、ついに明日が退院日に決まりました！！傷口の消毒のために術後の傷口も初めて確認できました。
>>脊柱管狭窄症手術体験記（手術後リハビリ14日目：入院18日目）

手術後15日目（退院日：入院19日目）

延べ19日間にわたる入院生活を経て、本日無事に退院日となりました！数々の大変な思いをした入院生活ではありましたが、手術前と比べて、痛みは大幅に改善されています。

支えてくれた家族・医師・看護師・理学療法士すべての人に感謝の気持ちでいっぱいです。これから日常生活に戻っての術後リハビリが最も大切だと医師より伝えられました。これからも術後も経過をご報告していこうと思います！
>>脊柱管狭窄症手術体験記（退院日：入院19日目）

脊柱管狭窄症手術に関するあれこれ

脊柱管狭窄症の入院での必要な持ち物

入院で必要となった持ち物をリストアップしました。

病院側に事前に伝えられる持ち物だけでは不十分な面がありましたので、参考にしてみてください。
>>腰部脊柱管狭窄症手術 入院時の持ち物（持って行ってよかったもの）

脊柱管狭窄症手術の費用はどのくらいか？

実際に私の手術で発生した脊柱管狭窄症の手術・入院費用についてご紹介しています。

費用を抑えるための限度額認定やコルセット代金の医療費認定制度などについても記録しています。
>>実際にかかった脊柱管狭窄症の手術(入院)費用と限度額認定制度

脊柱管狭窄症の入院手術をするのに最もオススメのタイミングは？

実は脊柱管狭窄症手術には、手術費用を抑える観点から最もお得な入院タイミングというものがあります。

そのタイミングとは、ズバリ月初（月の始め）です。

その理由には「限度額認定制度」の月またぎの問題が関係していますが、その内容も詳しくまとめています。
>>脊柱管狭窄症手術費用を抑えるためのテクニック。知らないと損する限度額認定制度の月またぎ問題

脊柱管狭窄症の術後のリハビリはどのようなものだったか？

脊柱管狭窄症手術体験記にもありますが、ここでは術後のリハビリの経過に特化して時系列でその内容をまとめました。

手術後にどのタイミングでどのようなリハビリを行うのかが一目で分かると思います。また、病院で説明を受けた退院後の自宅でのリハビリ方法についても紹介しています。
>>脊柱管狭窄症手術後のリハビリ内容のまとめ【画像付き】

脊柱管狭窄症手術退院後の経過　どれくらいの期間で完治するのか？

脊柱管狭窄症手術体験記は上記の通りですが、脊柱管狭窄症との付き合いは手術を終え病院を退院してからも続いていきます。

そこでここでは、手術退院後の経過を記録することで、退院後に実際にどのような回復をしていったのかを分かるようにしています。
>>脊柱管狭窄症手術 退院後の生活

脊柱管狭窄症に低周波治療器（低周波電気治療器）は効果があるのか？

脊柱管狭窄症手術を受ける前に私が試した低周波治療器の効果について、一個人の体験談をまとめました。
>>脊柱管狭窄症に低周波治療器の効果はあるのか？私の実体験まとめ

脊柱管狭窄症手術を終えての感想

私は、腰部脊柱管狭窄症手術を受け、本当にありがたいことに脊柱管狭窄症を完治することができました。

手術前の最も症状が悪化した時は、立っているだけでも脚がいたくなってしまい、仕事どころか日常生活にも大きな支障をきたす状態だったことを考えると、あの時最終的に手術を決断したことは今となっては本当によかったと思っています。

このサイトを訪問していただいた方は、脊柱管狭窄症に悩んでいる方、脊柱管狭窄症手術を検討されている方、はたまた現在脊柱管狭窄症手術のリハビリ中の方もいらっしゃると思います。

まず、手術を受けることが決まっている方、現在リハビリ中の方には「手術やリハビリは大変ですが、その先にきっと腰や脚の痛みに悩まされない自分が待っているので、気持ちを折らずに頑張ってください！」と伝えたいです。

私も特に手術を受けた後の数日間は、術後の痛みや傷による発熱、麻酔の後遺症や薬の作用による吐き気などで、本当につらい経験をしました。正直心が折れかけたのを記憶しています。しかしながら、医師・看護師・理学療法士と力を合わせて、しっかりとリハビリに取り組めば、少しずつ気持ちを持ち直すタイミングがやってきます。

私の場合は、初めて杖歩行ができるようになったり、家族が見舞いに来てくれた時に強くそのように感じました。私の体験談を読んでいただき、気持ちを奮起させて脊柱管狭窄症と闘ってください！

そして、脊柱管狭窄症手術を受けようか悩まれている方には、まずは一度、脊柱管狭窄症改善のための方策を試していただきたいです。

手術を受けずに脊柱管狭窄症を改善・完治することができれば、それに越したことがないのは紛れもない事実です。

実際に、適切な改善トレーニングにより、手術を受けずに脊柱管狭窄症を克服した人も世の中にはたくさんいます。私のように症状が重度な場合を除いて、まずは一度トレーニングを実践してみてください。実積があるトレーニングほど、効果がなければ返金保証もついていますので、試してみて損はありません。

以上、長い文章となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

私が脊柱管狭窄症と向き合った体験が、皆様のお役に少しでも立つことができれば幸いです。