私が脊柱管狭窄症手術を受けた経緯

「50代の脊柱管手術体験記」をお読みいただきありがとうございます。

私は当サイトの管理人のYOUICHIと申します。

私は56歳で脊柱管狭窄症を患い、1年間の間色々な改善方法を試しながらも、最終的に57歳で脊柱管狭窄症手術を受けました。

現在では手術も成功し、腰痛も改善され、趣味であった山登りやハイキング、家庭菜園を好きな時に楽しめるまで回復しています。

1年間腰痛に苦しんだ経験もありますし、最終的に手術に踏み切った体験がありますので、同じように脊柱管狭窄症で悩まれている方のお役に少しでも立てればと思い、Webに詳しい息子に教わりながらこのサイトを立ち上げるに至りました。

まずは、私がどのように脊柱管狭窄症と付き合ってきたかをご紹介します。

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今思えば、腰に大きな負担をかけていた学生時代のラグビー

脊柱管狭窄症 原因

私は学生時代、中学・高校・大学1年生まで部活でのラグビーを続けていました。

日々の練習や試合では腰へタックルを受けたり腰を強打したりは当たり前のことでした。ラグビーを行った7年間で2度鎖骨の骨折も経験しました。今思えば過酷なスポーツでしたが。楽しかったこともたくさんありました。

社会人になってからは、20代、30代、40代と特に体を鍛えることなく暮らしてきました。

腰痛を感じるようになりだした40代後半

脊柱管狭窄症 診断

正確には覚えていないのですが、40代後半から日常生活の中で腰痛を感じるようになります。少しずつ体が年をとってきたせいもあるのだろうとは思いながらも、整形外科を受診しました。

病院では軽度のすべり症(腰椎すべり症)と診断されましたが、大きな問題はなく10年ほど生活してきました。

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50代からのジム通いを始める

脊柱管狭窄症 原因

50代になると、運動不足を解消すべく一念発起してスポーツジム通いを始め、若い頃の体づくりの感覚を思い出しながらすごく楽しくトレーニングを続けることができました。

トレーニング自体は大変ですが、それ以上に、トレーニングをしていない時間に姿勢が良くなっているのを感じたり、体の張りやだるさがなくなっていることを実感できたため、やはり日常での運動は大切だと思い知りました

その後約4年間、継続的にジムに通いましたが、職場での立場の変更などで仕事の忙しさも増し、55歳の時にジムに通うことがなくなっていきました。

正直、ここでしっかりとジム通いを継続して、腰回りの筋肉を衰えさせることがなければ、手術を受けるようなことはなかったのでは?と思っています。

町内の運動会で全力疾走。ついに運命の日が・・・

町内運動会当日 本気で走ったことが悲劇の始まり

脊柱管狭窄症 原因

そして運命の日を迎えることになりました。

私の住んでいる地域では、毎年1回、町内対抗で運動会が実施されます。種目は地域に住む小学生親子が中心となって進んでいくのですが、私の住んでいる町内では少子化が非常に進んでおり、小学生どころか、一番下の娘が大学生にもなる私までもが、競技にかりだされる状況でした。

私が出場をお願いされたのは町内対抗リレー。子供(女子)⇒大人(女子)⇒子供(男子)⇒大人(男子)・・・という順で、町内を代表する選りすぐりの8名が町内の沽券とプライドをかけてバトンをつなぎます。ちなみに、町内対抗リレーは運動会の最終種目で、3位までに入ればその町内に大きな得点が加算されるいわば町内の1年間の命運を懸けた戦いなのです。

そこで私は、学生時代から足が速かったことをかわれ、アンカーに抜擢されました

まずは予選。私の町内は見事2位に食い込み、決勝戦に残ることになります。

泣いても笑ってもこれが最後のレース。やるからには本気で走り、私は同じ町内の数少ない子供たちを喜ばせてやりたいと思いました。

「ヨーイ・・・ドン!!!」

すごい歓声の中、町内対抗リレー決勝戦が幕をあけました。

どんどんとバトンがつながっていき、ついにアンカーがトラックに入ります。なんとこの時点で私の町内は3位。たかが地域の運動会ですが、私も緊張をしてきました。

そして、ついにバトンが回ってきます。6年生サッカー部の小学生からバトンを受け取り・・・

トラックを全力疾走で走り抜けました。

ダダダダダ・・・・

2位の選手を横目に抜き去り、私は1位の選手の背中を追います。

あと少し・・・あと少し・・・のところでゴールがやってきました。「あ”ー、あと少しトラックが長ければ抜けていたのに!!!」私は完全に熱くなっていました。

レース後、私たち8名は歓喜の中にある町内のテントに戻り、私はおいしいビールを飲み、その日の眠りにつきました。

町内運動会翌日 病院で腰部脊柱管狭窄症と診断

脊柱管狭窄症 診断

異常を感じたのはすぐ翌日でした。

朝目覚めると、両足の太ももの裏に鋭い痛みが走ります。最初は筋肉痛かと思ったのですが、今まで経験をした筋肉痛とは明らかに違う痛みに感じました。

そして、痛みや症状をインターネットで検索していたところ、坐骨神経痛という症状の中のひとつ「脊柱管狭窄症」というものに症状が類似していることに気づきました。

坐骨神経痛とは?
坐骨神経痛は足から脳へ知覚情報を伝える”坐骨神経”と呼ばれる神経が、腰椎の中で圧迫されることで、腰から下に痛みやしびれを引き起こす症状で、以下の3つのパターンがあります。

  • 脊柱管狭窄症
  • 椎間板ヘルニア
  • 分離症(すべり症)

この日はちょうど仕事がなかったため、整形外科に行ってレントゲン写真を撮って診てもらうと、私の悪い予感は的中し「腰部脊柱管狭窄症」と診断されました。

足の太もも裏が強く痛み、腰は鈍い痛みを感じるか感じないか程度だったので、腰部の疾患と聞いて最初は驚きました。

もともと軽いすべり症があった私の場合は、その症状が悪化した形での発症であると説明を受けました。

走った直後に痛みを感じなかったのは、レースに熱くなっていたのが原因だったようです。。

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手術を検討したものの、親戚の医師からも手術でなく改善方法を勧められる

医師からは手術がひとつの選択肢であることを伝えられました。一度家族で話し合いを行い、親戚の医師などにも相談をしましたが、脊柱管狭窄症の手術にはリスクが伴い、また手術をしても症状が良くならない事例も相当数あるため、まずは手術ではなく鍼治療・ストレッチ・通院で良くならないか試してみることになりました。

鍼治療

脊柱管狭窄症 鍼治療

私の義姉も同様に腰部脊柱管狭窄症を患っているのですが、彼女の場合は足の痛みが発生してから比較的早期に鍼治療と腰痛改善のためのストレッチに取り組み、特に手術を受けることなく症状を改善することに成功していました。

そのため、私もまずは鍼治療に行くことにしました。

鍼治療自体は、イメージの通り患部に鍼を刺す治療で、実際に針が刺さると「ズン」というような重みを腰に感じました。

鍼治療に関しては、確かに術後一時的に腰痛は改善されるのですが、私の場合は3日もするとすぐに症状が戻ってしまい持続性を感じることができませんでした。週に1~2回ほど3ヵ月間通ったのですが、最終的には費用もかかるため、鍼治療を受け続けることは断念しました。

既に鍼治療では対応できないほど症状が悪化していたのだと思います。

ストレッチ

脊柱管狭窄症 ストレッチ

次に行ったのが、脊柱管狭窄症改善のストレッチです。これは鍼治療よりも明らかに効果を感じることができました

1日10分程度の自宅でできる運動なのですが、1ヵ月ほど継続すると、太もも(脚)の裏に感じていた痛みもよくなってきました。調子がいい時は1日3回ほどストレッチプログラムを行いました。

鍼治療とは違い、実際に自分で体を動かすため、症状改善のために取り組んでいる感覚もあります。

しかしながら、痛みの軽減は図れたものの、完治というまで痛みを取ることはできませんでした。最終的に手術を受ける際に医師から言われたのですが、私の場合は狭窄が思ったよりもひどく悪化しており、ここまでくると手術をうけるしか選択肢はなかったのです。

「症状が悪化する前にストレッチに取り組んでいれば・・・」と本気で思いましたが、後悔先に立たず。手術を受ける可能性が濃厚になってきます。。

根本的な改善は見られず、最終的に手術

次第に両脚の裏側が痛くなり、長時間の立位や歩行が困難になった段階で整形外科の受診をしました。

整形外科では、理学療法士のリハビリ腰の牽引電気治療マイクロ波治療を施しましたが、あまり目立った効果を得ることはできませんでした。大きな病院でMRIとCT撮影をしてもらう事を勧められ、セカンドオピニオンの意味もこめて再度病院で受診をする運びとなり、やはり「腰部脊柱管狭窄症」と診断されます

まずは薬を服用して1ヶ月後に再診との事でした。しかし薬の効き目が余り感じられません。また、後日1日検査入院をして造影剤検査もして狭窄の状態も確認して貰いました。

そして最終的に医師の勧めもあり、手術を決断しました。最初に脊柱管狭窄症の診断を受けてから、約1年が経過していました。

今思うと、一番効果が高かったストレッチによる改善方法を、症状が重くなり取り返しがつかなくなる前に取り組んでおけばまた違った結果になっていたかもしれません。しかし後悔先に立たず、私はリスクを背負って手術という手段で脊柱管狭窄症の完治を決意しました

さいごに

以上が、私と脊柱管狭窄症との付き合いになります。

このサイトでは、私の約2週間にわたる脊柱管狭窄症手術の入院体験談と、術後経過を可能な限り詳細に記録しました。

これから手術を受けられる予定の方・手術を受けようかどうか迷っている方は、是非一度当サイトの体験談を読んでいただき、実際に脊柱管狭窄症の手術を受けるイメージをつけて、手術前の心づもりにしていただければ、入院中に執筆を開始したサイト製作冥利につきます。

また、私は最終的に手術を受けるに至りましたが、脊柱管狭窄症の手術はリスクと費用が伴います。そのため、実際に手術をした経験を踏まえて申し上げると、手術を受けずに改善できるのであればそれに越したことはありません。
>>腰部脊柱管狭窄症手術前に必ず知っておきたい13のリスクと後遺症

このサイトでは、私のリアルな体験も踏まえ、脊柱管狭窄症手術を受ける前に手術回避ができる可能性がある狭窄症の改善方法もまとめています。手術が決まっていない方は、そちらの内容も参考にして頂ければと思います。
>>脊柱管狭窄症改善にオススメの鍼治療とストレッチ

当サイトに記載していることは、実際に手術を受けた一個人の経験に基づいて書かれております。そのため、医学専門的なご質問等には当サイトで回答しかねますが、実際に手術を受けた体験から回答できるご質問であれば責任を持って回答させていただきます。

ご質問等がございましたらサイト下部のコメント欄からコメントください。通常3日以内にはご回答をさせて頂きます。

このサイトが、脊柱管狭窄症で悩む方の1人でも多くの役に立つことを願っております。