脊柱管狭窄症手術で受けた輸血療法の説明とリスク

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脊柱管狭窄症手術は、腰部の切開を伴う大手術になるため、必ず出血が伴います。

そのため、手術前には脊柱管狭窄症手術のリスクに加えて、輸血療法に関する概要や危険性についても担当医から説明を受けました。これは、脊柱管狭窄症に限った話ではなく、輸血が必要性がある手術を受ける際には必ず病院側から説明を受けるものです。

結果的に私の場合は、担当して頂いた先生の腕が良かったのでしょう、4時間半の長丁場の手術でしたが術中の出血も少なく、輸血は一切せずに済みました。本当に助かりました。

とはいえ、これから脊柱管狭窄症手術を受けられる方すべてが輸血を受けない訳ではないかと思いますので、ここでは参考までに病院側から受けた輸血療法に関する事項を記録しておこうと思います。

これを聞くだけで、輸血はできるだけ受けないほうがいいことが分かります。

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輸血療法とは

輸血は血液中の赤血球(酸素を運ぶ)、血小板・血液凝固因子(出血を止める)、血漿蛋白(血液循環を安定させ、体の感染防御、毒物の除去等を行う)などの成分が不足したり、働きが悪くなったりしたときにその成分を補う療法です。

献血者から採取された赤血球製剤、血小板の投与や、供血された成分を使用してつくられた凝固因子、免疫グロブリン製剤などの血液製剤を投与することを指します。

輸血療法をしなかった場合の危険性

高度の貧血により脳や心臓の働きに支障をきたします。血小板や血液凝固因子の不足による出血免疫グロブリンの減少による重篤な感染症など放置しておけばいずれの場合も生命に危険を及ぼします。

また、出血などにより循環血液量が減少した場合、血圧が低下し生命の危険を及ぼすことがあります。

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輸血療法を受ける場合の危険性

日本赤十字社からの血液製剤は献血者への問診や検査(B型・C型肝炎、エイズ、成人T細胞性白血病等のウイルス検査、血液型検査など)を行い、安全性の確保に努めていますが、絶対とは言えません。原座の検査補法では発見できない病原体が混入している場合があります。

他人の血液であるために、同種免疫反動(じんましん、発熱、呼吸困難、ショック、アナフィラキシー、溶血など)が起こる可能性があります。このうち、じんましんや発熱は稀な副作用ではありません。何らかの異常を感じたら、担当医・担当看護師に連絡してください。

輸血中のリンパ球が患者さんの各臓器を攻撃する輸血後GVHD(移植片対宿主病)が起こることがあり、この場合は致命的な副作用になります。輸血後GVHDは血液製剤の放射線照射を行うことで100%予防できますが、緊急の場合、放射線照射が行えないことがあります。

また、同種抗体ができて輸血の効果が乏しくなることもあります。これらが起きた人には以後輸血の際に、白血球除去フィルターや洗浄赤血球が使用されることがあります。また、疾患によっては最初から輸血用フィルターが使用されることがあります。

輸血開始後から数時間以内に非心原性の急激な肺水腫によって呼吸困難、ときには血圧低下を伴う輸血関連急性肺障害(TRALI)の報告があります。大半は薬剤投与や酸素投与などの呼吸管理で一過性で回復しますが、ごくまれに死亡例もあります。

これらの副作業を避けるために、輸血は必要最低限にとどめ適切な血液製剤を用いますが、完全に副作用を予防できる訳ではありません。もし輸血の副作用が発症した場合には直ちに必要な処置を行います。

輸血による副作用の発生確率

輸血による副作用発生確率は以下の通りです(約10本輸血をされたと仮定した場合)。

  • 輸血後肝炎(B型・C型肝炎)              ⇒1/2000
  • エイズ                      ⇒1/200万以下
  • アレルギー、じんましん、発熱               ⇒1/20~1/100
  • アナフィラキシー(強いアレルギー反応)などの重症 ⇒1/10000
  • 溶血反応                     ⇒軽症1/1000~重症1/10000
  • 輸血関連急性肺障害(TRALI)            ⇒1/5000
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輸血に関する検査

安全な輸血を行うために、輸血前に血液型・不規則抗体検査・交差適合試験などの検査を行います。また、輸血の副作用がなかったかどうかを確認するために、輸血後2~3ヵ月後に受診して、ウイルス検査(エイズを含む)などの検査を受けることを推奨します。

輸血はできれば受けないほうが望ましい

以上が、私が脊柱管狭窄症の手術を受けた際に医師より説明を頂いた内容です。

説明内にもあったように、病院側も可能な限りにおいては輸血を行わない方針をとっており、輸血が必要な場合にも必要最低限にとどめるようです。

脊柱管狭窄症手術のリスクでも出てくる術後血腫において、私も腰部からの術後出血が300mlほど出ましたが、最終的に術後においても輸血をすることはなく、食事をとりながら自分の体で作られる血液で回復することができました。

輸血の要否は自分で選択できるものではありませんが、これも手術を受けるリスクのひとつとして、必ず理解をしておいていただきたい内容になります。

脊柱管狭窄症狭窄症の手術をする前に

脊柱管狭窄症手術は費用・時間・手術のリスクが伴う大きな決断です。また、術後の経過次第では再手術を余儀なくされる人も少なくありません。脊柱管狭窄症手術をする前に、適切なトレーニングで手術を避けられないか、必ず一度は試し頂きたい内容をまとめました。

>>脊柱管狭窄症改善・対策にオススメの鍼治療とストレッチ厳選4つ

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手術はとても大変でした
脊柱管狭窄症手術を受ける前に

脊柱管狭窄症は、症状が重くない段階では、適切な改善方法を実践することで症状を改善・完治することが可能です。私のように症状が重度になり手術を受ける前に、是非一度参考にしてみてください。

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